Interview:セップ
2025.01.01
多ジャンルのミュージックビデオ制作などを手掛ける映像制作会社、株式会社セップがプロダクションマネージャー/プロデューサーを募集中。
現在プロデューサーとして働くT.A様。新卒でテレビ番組の制作会社に入社し、その繋がりで現在のセップを紹介され転職。
セップに入社後、「地元の友達とかに元気になったってすごい言われます(笑)。もう会う度に疲れ切ってる顔してたって言われて、若くなったって言われました」と変化を実感しているT.Aさんに、仕事内容、仕事の魅力、どのような人材を求めているか、お話を伺いました。
- T.A様
- 2017年にセップにプロダクションマネージャーとして入社。
その後チーフを経て、現在、MVなどの音楽映像を中心にプロデューサーをしています
御社の事業概要を教えてください。
- T.A:
- 1993年からセップが設立されまして、元々は(音楽専門チャンネル)スペースシャワーTVの一部署だったんですけど、90年代ぐらいからミュージックビデオ(以下、MV)が業界的に重要なところになってから、改めて部署から子会社という形で独立した形になります。
なので、MVの制作会社としては老舗の長い歴史のある会社です。
手掛けている方々のジャンルがとても幅広いですよね。
- T.A:
- やはり老舗というところもあるので、長い業界歴の中で、いろんなネットワークが代々受け継がれてるようなところがあって。
ジャンルも多岐に渡ってきていて、ここ数年は結構声優さんが歌手として活動されていたり、最近だとYouTuberの方からの受注も受けたり、時代に沿った内容もカバーしつつ、ロックやHIPHOPなどコアなところから、アイドルさんも手掛けさせていただいたり、ジャンルの幅広さはうちの会社の強みでもあるかなと思います。
MV制作が大きな軸ではあると思うのですが、ライブにも携わっているんですよね。
- T.A:
- ライブの収録に携わっています。こちらでカメラマンや監督を揃えて収録に挑んで、その映像作品を監督に編集してもらい、DVDやBlu-rayのパッケージ化させる仕事にも携わっています。
最近ではCGやAR・XR事業も?
- T.A:
- そうですね。世の中の需要的に、最近はSNSにアップする動画なども多いので、社内にグラフィックチームもいます。例えばYouTubeだとリリックビデオなどの需要もあるので、そういったところにも対応できるように、そういった部署やクリエイターも社内に抱えています。
では、T.Aさんの経歴についてお聞かせください。
- T.A:
- 広い意味では同じ映像業界になるのですが、地上波のバラエティ番組の制作会社に新卒で入社しました。そこに最初AD(アシスタントディレクター)で入って、そこから7、8年ですかね。20代は、まだハードワークが当たり前だった時代のテレビ業界で過ごしました。僕がセップに転職した頃くらいから色々緩和されたとは聞いています(笑)。
転職するきっかけは何だったのでしょう?
- T.A:
- 元から映像が好きというところで、僕の知識の中だとテレビかなと思って、とりあえずテレビ業界に入ったんですけど、学生時代は音楽も好きだったんです。それで、YouTubeにもMVとかすぐ上がるような時代になってきた時に、それをひたすら見ていた時期が学生時代にあって。僕はサカナクションが大好きで、映像作品としても学生時代にそのMVをずっと見ていたんです。
転職のきっかけで言うと、テレビ番組制作をやっていた中で、自分の中で区切りと言いますか、なんとなく29歳のときにターニングポイントがあって。若手でしたがディレクターみたいなこともさせてもらい、自分の中でも一通り学べた実感があり何か次に新しいことを始めたいと初心に立ち返ったときに、音楽の映像を作りたいという思いが湧きました。
それで最初はディレクターとしてやっていきたいなと、セップを紹介してもらいました。他にも僕が好きな監督さんがいる会社さんもあったのですが、業界を調べていく中でセップが真っ先に出てきたのと、僕の好きなMVもやっていたりしたので、紹介をお願いしました。
今従事されている仕事の内容を教えてください。
- T.A:
- 現在はプロデューサーとして働いています。クライアントは音楽を作っているレーベル会社が主になるのですが、そこから楽曲が来て、「この楽曲のMVを〇〇円の予算で作りたいです」という依頼に基づいて、クライアントの要望も聞きつつ、監督をこちらで提案して、付随するカメラマンだったり、照明や技術スタッフをアサインするという、全体の統括みたいな役割をやらせてもらっています。
入社時は、プロダクションマネージャーだったのでしょうか?
- T.A:
- 今回はプロダクションマネージャーという募集ですが未経験の方は、プロダクションマネージャーの先輩社員のアシスタントとして入るところから始まります。僕は一応テレビ業界を経験していた中途とはいえ、やっぱりバラエティ番組とMV制作では全然違う部分があったので、一から年下の先輩に色々教えてもらいましたね。
入社されて実際の教育体制はどう感じられましたか?
- T.A:
- 必ずきちんと先輩社員に色々学べる体制をみんなが意識してくれるので、入社してからは特に迷わずスムーズに学べたかなと思います。みんなが気にしてくれるので、手前味噌ですが、とても優しいです(笑)。
では、応募を考えている方も、そのあたりは安心できそうですね。
- T.A:
- うちはチーム制を取ってるんですけど。プロデューサーがいて、その下にプロダクションマネージャーが1人から2人いて。さらにその下にプロダクションアシスタントがいます。新卒でも中途の方でも、最初にプロダクションアシスタントのポジションから入って、そこからプロダクションマネージャーに昇格する期間は早く仕事を覚えれば上がれますし、プロデューサーが1つのプロジェクト任せられるな、という判断があれば、すぐにでもプロダクションマネージャーになる可能性もあります。
入社前後のギャップはありましたか? やりがいや面白さ、イメージと違ったなど。
- T.A:
- しっかりした会社だなと思いました。
また、当時のテレビ業界とは予算感もスケジュール感も違うので、いかにスムーズにプロジェクトを成功させるか、規模的にも少数精鋭で、みんなが協力して作っているなとはすごく感じました。コミュニケーションも含めて。
そういう部分でやりがいも大きいですよね。
- T.A:
- 一人の責任は確かに大きくなる部分はあるんですけど、それを重圧と捉えないで、やりがいと思ってやってもらえると嬉しいなとはいつも若手社員には思います。
あと、1曲のプロジェクトが大体1ヶ月〜2ヶ月とかの周期で制作しているのですが、毎回違う現場・違う楽曲・違うアーティストと、常に変化があるので、楽しいし、面白いなと思いますね。
MV制作依頼が来たときに、監督さんなどはどうやって決めるのですか?
- T.A:
- 自分が携わっていないMVや、他社さんが制作したMVも常にチェックしていて、そういった知識から、自分の中でストックはしておいて。
僕は今、男性アイドルグループのMVを担当しているんですけど、曲のジャンルが結構変わることがあるんです。例えばバラードだったり、HIPHOP系だったりという中で、「この系統だと、この監督でやったら面白いな」みたいなストックを楽曲とクライアントの要望に沿ってすぐに提案できるようにしています。常にアンテナを張っておく意識はしています。
セップさんに入ってから嬉しかったことや1番印象に残っているお仕事を教えてください。
- T.A:
- クレジットに載ることは、やっぱり嬉しいですね。
今はYouTubeの概要欄にクレジット記載があることが多いんですけど、そこに一生残るので。例えば自分の名前を検索したら引っかかるので、ちょっと嬉しくなる時はありますね。
あと具体的な話だと、離島で撮影をしたことがあって。島のロケーションを使っての撮影は、
東京だと当たり前にできるようなことがなかなかできないことがたくさんあって。機材がない、美術屋さんがいない。なので、島の大工さんを探して「〇〇みたいなものを作りたいんですけどお願いできますか…?」みたいな交渉を何件もして、ようやく協力してくれる方を見つけられました。
それ以外にも色々大変なことはあって、やっと撮影でいろんなことが実ったときに、
感極まってその場で泣いてしまったんですよ。この仕事は、毎回お祭りと言いますか、イベントみたいな、それが常に何ヶ月っていう単位で来る仕事はなかなかないかなと思いますね。
感動して泣けるくらい、刺激的な仕事ということですね。
- T.A:
- 起伏が激しいですね(笑)。お祭り好きとか、イベント好きな人はとても合っている仕事だと思いますよ。
あと、映像が完成した時に、今ってSNSとかコメント欄とかに感想が書いてあるので、そういったところでファンの人も喜んでいたりするとすごく嬉しいですね。
募集要項は出ていますが、一緒に働いていく人材として、どんな方を求めますか?
- T.A:
- バイタリティに溢れている人がいいですね。やる気が傍から見て滲み出ているというか、すぐに1人で仕事をやりたいです、みたいな人は評価は高くなりますし、成長が早い気がします。
どちらかというと、技術というよりコミュニケーション力というか、本当に基本的なことですけど、相手の立場になって考えられるということが重要だと思います。
最近だと電話が苦手でメールだけで連絡を済ませちゃう人も多いと思うんですけど、その文章一つ取っても、相手がどういう受け取り方をするのかなと考えられる文章の書き方というか、社会人として基本的なところなんですけど、そういった1個1個に気が回る人には他のスタッフもついてくる印象はありますね。
募集要項には、映像経験がある方とは書いてはいますが、そこは重要でもないと感じています。
では、これまで全然違う業界で働いていたけれど、MVなど興味があるから入社したい、といったやる気がある人が応募しても大丈夫ですか?
- T.A:
- 僕個人の意見としては、そういう人も1回会ってみたいなと思いますね。
個人的には経験や技術というよりも、人間性のほうが大事だと考えています。興味やモチベーションが高い人の方が育てがいがあるというか、伸びしろがあるんじゃないかなと思いますね。
ある程度専門的な仕事ではあるので、経験は確かにあった方が、話は早くて有り難いんですけど、それよりも、どんどん学んでいきたい、という意欲のある人の方が、僕は一緒に仕事をしたいなと思いますね。
でも、それだけ意欲があるのであれば、経験がなくてもそれに代わるアピールポイントがあるんじゃないかなと。自分で編集していますとか、映像の研究を自分なりにしていますとか、そういったポイントは欲しいですけどね。
また、エンタメ業界あるあるとして労働時間が不規則になることが多いですが、セップさんはどうですか?
- T.A:
- 必ずしも定時で終わる仕事でもないですし、クライアントさん主導なこともあるので、それに合わせて急な対応をせざるを得ないところはあります。撮影の日は早朝から深夜までかかりますが、通常勤務の日は自分のペースで仕事できる環境だと思います。休日や有給休暇を積極的にとるなどは、会社全体で取り組んでいますね。
応募者の方へメッセージをお願いします。
- T.A:
- 今、業界全体で人手が少ないんですよ。情報が多い中で、いろんな職業の選択もあると、収入面や、それぞれの1日の時間の使い方とか、そういったところの条件を入れていくと、なかなかこの業界は選択肢から弾かれる業種かなとは客観的にみると思っています。
そんな中でも僕らが働きたいと思う理由としては、面白いし、やりがいがあるので、誇りを持ってやっていける仕事なんです。そこに共感できる方のご応募、お待ちしています!