Interview:サンライズプロモーション東京

2025.02.13
Interview:サンライズプロモーション東京
サンライズプロモーション東京(本社:東京都港区)は、洋楽・邦楽アーティストのコンサート実施や、演劇・ミュージカル・スポーツなどの各種イベントの企画・制作・宣伝・運営をしています。代表的な仕事としては、藤巻亮太、米米CLUB、東方神起、大塚愛、松田聖子らのライブのほか、立川志の輔の独演会、ミュージカル『キンキー・ブーツ』、中村勘九郎・中村七之助 巡業公演といった舞台作品が挙げられます。
今回、サンライズプロモーション東京の社員として現場で働く、G.H氏、N.T氏、N.K氏、採用担当のK.S氏に、同社で働く魅力を聞きました。
G.H
G.H
企画制作本部第3グループチーフプロデューサーをしています、G.Hです。2019年に中途採用でサンライズプロモーション東京に入社して、今は音楽の部署で、アーティストのライブ制作業務やイベンター業務を担当しています。
N.K
N.K
企画制作本部第2グループのN.Kです。2021年4月に新卒で入社しました。G.Hと業務内容はほぼ同じですが、僕はイベンター業務を担うことが多いです。
N.T
N.T
SRP事業本部第3グループでチーフプロデューサーをしています、N.Tです。2017年に中途採用で入社しました。僕は音楽畑の二人とは違って、演劇やミュージカルのチケット販売や宣伝のほか、どういう作品を上演するのかという企画やキャスティングもしています。

サンライズプロモーション東京に入社されたきっかけや理由を教えてください。

N.K:
大学では情報コミュニケーション学部に所属していたほか、イベントサークルに入っていました。自分たちの大学の学園祭にアーティストや俳優をゲストとして呼ぶために、チケットを売って、収支を立てて、運営をするんです。

具体的には、4人組ロックバンド「androp」やアイドルグループ「私立恵比寿中学」、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」などを呼んだ経験があります。その活動が楽しくて、漠然とエンタメ業界に行きたいなと思っていたんです。

なぜサンライズを志望したかというと、イベントサークルの活動を通じて、イベンター業務をされているサンライズの方と知り合ったんですよね。その方のお仕事ぶりから「こういう仕事もあるのか」と知って。結果的にご縁あって、サンライズに入社することになりました。
G.H:
僕はサンライズが5社目になります。サンライズに入社する以前から、同じ音楽業界には身をおいていて、アーティストのマネージメントやレーベル業務に携わっていました。

前職でサンライズにイベンター業務を依頼していたので、サンライズとは付き合いはあったんです。ちょうど自分の仕事に行き詰まりを感じていた時期で、信頼していたサンライズの人に悩みを相談をしたら、「うちの会社に興味ないですか?」とオファーをいただいて......それで今に至ります。

それまで関わっていたマネージメント業務と、今関わっているライブ制作やイベンター業務は、同じ音楽業界ではありますけど、業務内容は全く違うんですね。マネージメント業務はアーティストにまつわることすべてにかかわる形ですが、ライブ制作やイベンター業務はアーティストのライブにおいてより専門的で、未知の世界で。なので、当時の僕は惹かれたんですよね。
N.T:
僕は大学卒業後、保険の代理店の営業という全く違う業界で働いていました。社会人3年目ぐらいのときに、ふと転職をしようかなと思いたち、もともと音楽が好きだったので、エンタメに関わる仕事として、広告会社やテレビ局などを見ていたんですね。

そんなときに、転職エージェントからサンライズが中途採用をしているということを聞いて。「エンタメど真ん中」で面白いかもしれないと思ったんです。

入社後は、美術展やクラシック、そして演劇の部署に配属されました。もともと志望していた音楽の部署ではないのですが......今はそれでよかったなと思っています。

というのも、演劇作品に比べて、音楽の現場は日にちが限られるんですよね。つまり、演劇は初日の幕が開けば、数日間なら他の担当に任せて、自分が行きたいと思っているコンサートに参戦することもできるのですが、音楽担当だと仕事の現場がどうしても被ってしまうケースが多く、プライベートでコンサートに行けない。なので、結果的に今の部署に配属されてよかったと思っています。

新卒で採用されてから、社内のフォローアップや教育体制などはどのようなものですか。中途で入社された場合は、どのようにキャッチアップされたのですか。

N.K:
僕が入社した頃は5つほどの班に分かれていて、それぞれ配属された班の先輩のもとで、仕事を覚えていくというスタイルでしたね。ただ、コロナ禍ということもあり、現場の数も限られたので、班を横断する形で現場経験を積ませてもらったように思います。

新人ではありましたが、イベントをゼロから立ち上げたり、アーティストの藤巻亮太さんのイベントを任されたり、いろいろ責任ある場面にも携われたと思います。
G.H:
多少の研修期間のようなものはありましたが、即戦力として求められた記憶があります。

イベンター業務やライブ制作業務の全容を把握するのに時間がかかりましたが、聞けば丁寧に教えてくれる上司や同僚がいましたから、不安は感じませんでしたね。それに、僕はこれまでアーティストのマネージメント業務をしてきて、マネージメント側が望んでいることをある程度分かっていたので、キャッチアップは比較的早かったのかなと思います。
N.T:
僕はG.Hと違って、異業種転職だったので、ギャップしかありませんでしたね(笑)。

例えば、専門用語や業界用語に慣れるまで時間がかかりました。機材や舞台装置などを一括して運ぶ車両や運送会社を指す「トランポ」、客席から見て舞台の右側を「上手(かみて)」、左側を「下手(しもて)」というなど、言葉の意味が分からなかったです。同僚に意味を聞いたり、自分でネット検索したりしていました。

また、以前勤めていた保険会社は社内の書類を処理する部署があるなど、業務が細かく分担されていたのですが、サンライズは基本的に担当者が1から10までやるので、そういった社内体制の違いも最初は戸惑いました。

でも仕事を紐解けば、例えばチケット営業の仕事は、お客様にどういう商品を求めているのかヒアリングをして、その公演の情報や魅力を提案していくのですが、保険営業の仕事のやり方と基本的には同じ。これまでの社会人経験を活かす場面もありました。

どんな場面で仕事の面白さを感じますか?

N.K:
自分が営業をかけて、イベンターの契約を結んだアーティストがいるのですが、彼らの成長を間近で見られることですね。そのアーティストは500人ほどのキャパシティのライブハウスからスタートして、今は2000人規模のライブをするようになりました。

マネジメントサイドから「この時期にこういうことをやりたい」と提案を受けたときに、それに見合った会場を抑えるなど、マネジメントサイドの要求を満たすための2,3歩先の行動をとることを意識していましたが、実際にマネジメントサイドとしっかりビジョンを共有して、つつがなくライブを運営できるとやりがいを感じますね。
G.H:
やりがいを感じる瞬間はいろいろあるんですけど、携わった公演やライブが商品化されるときに、自分の名前がクレジットに加わっていることにやりがいを感じます。

また、ライブ制作の場合、企画は2~3年前から始まることが多いんですね。「アーティストのリリースがこれぐらいの時期にあるので、ツアーをこれぐらいの時期にやりましょう」という打ち合わせから始まって、各地のイベンターさんに会場を抑えてもらって、券売の計画を立てて......責任を持ってチケットを販売した公演で、実際にお客様が会場に入って......ライブ当日はアーティストのケアもするので、ものすごく忙しいんですけど、客電が落ちて、SEがなった瞬間に観客がワァと沸く瞬間は、いつもゾワっとします。

その後の精算やバラシ作業はいったん置いておいて(笑)、安堵感と高揚感が入り混じった、なんとも言えない気持ちになるんです。他の仕事ではあんまり味わえない瞬間だなと思いますね。
N.T:
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、社会全体が打撃を受けましたが、エンタメ業界も大きな打撃を受けました。僕が担当している案件の中にも、大きなツアーを予定していたり、先々の予定が決まっていたりする演劇作品があり、社としてどのような対応をしていくべきなのか、協議に協議を重ねる日々でした。

公演が中止になるなど、確かに大変な日々ではあったのですが、一方で、そんな最中でも「演劇を観たい」と思ってくださるお客様がいて、まだまだエンタメにできることはあるなと感じる日々でもあった。エンタメの底力を感じ、やりがいや使命感のようなものを感じる時間でしたね。

御社が求める人物像を教えてください。

K.S:
サンライズプロモーション東京は、男女比がおよそ4:6で女性の方が多いです。社員の平均年齢は32歳ですが、ボリュームゾーンは20代後半〜30代前半の会社で、新卒採用も中途採用も同じぐらい力を入れています。経験もあるに越したことはないんですけども、それよりも大事なのは、どれだけエンタメ業界に興味があるかだと思っています。

チケットを1枚でも多く売って、利益を出していくのが私たちの仕事です。ただライブに行くのが好き、演劇を観るのが好きというのはもちろん、どういうプロモーションをしているのか、どういう施策が効果的なのかといった視点も持っている方が好ましいです。
N.K:
僕が一緒に働きたい人は、一言で言えば、やる気がある人ですね。受け身ではなく自分から行動できる人、分からないことを分からないままにしておかず、きちんと質問するなど、自分で考えて動ける人が向いていると思います。

例えば、この業界は情報解禁など、シビアなタイミングがあるのですが、そういうときに、分からないことを曖昧にしてミスすると、後で取り返しがつかないことになるので......!
N.T:
うまくオンとオフの切り替えができる人が向いていると思います。エンタメが好きな人なら、ある意味、“好き”を仕事しているわけですが、プライベートと仕事とが切り分けられる人でないと、例えば「こんなはずではなかった......」などとショックを受けて、仕事をすぐに辞めてしまう可能性が高まりますからね。
G.H:
気配りができる人と一緒に働きたいなと思いますね。業務の性質上、いろいろなところに気を回して、先回りしてやらないといけないことが多いんです。だからスキル云々よりも、まずは気配りができる人だと有難いです。

エンタメ業界に限らない話だと思うんですけど、実際に入社すると「思っていた仕事と違った」と感じる瞬間があると思うんです。でも、それ以上にやりがいがある仕事だと思うので、あまり恐れずに応募してほしいなと思います。

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